特集 —自信がもてるようになる!—エビデンスに基づく「糖尿病診療」大全—新薬からトピックスまで
【Ⅱ章】基本が大事!ちゃんとできてる?“おさらい”糖尿病診療
⓬どうする? 高齢糖尿病患者の「マルチモビディティ」と「ポリファーマシー」
大浦 誠
1
1南砺市民病院 内科・総合診療科
キーワード:
マルチモビディティ
,
治療負担
,
3つのポリ
,
ポリファーマシー
,
ポリドクター
,
ポリアドバイス
,
つなナラ
Keyword:
マルチモビディティ
,
治療負担
,
3つのポリ
,
ポリファーマシー
,
ポリドクター
,
ポリアドバイス
,
つなナラ
pp.320-323
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204210
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Case
患者:78歳、男性。妻と2人暮らし。遠方に長男夫婦が住んでいる。
現病歴:50歳で「高血圧症」「2型糖尿病」「脂質異常症」「慢性腎臓病」「高尿酸血症」を指摘され、58歳で「急性心筋梗塞」を発症し、循環器内科に「非弁膜症性心房細動」「慢性心不全」「肺気腫」で通院していた。また、泌尿器科に「前立腺肥大症」のため通院していたが受診しなくなり、整形外科には「変形性膝関節症」と「腰部脊柱管狭窄症」で通院していた。
ADLは杖歩行で、食事・更衣・排泄は自立している。要介護1で、デイサービスを週2回利用している。嗜好歴は58歳まで喫煙、日本酒1合/日であった。定期受診日に、内服薬が大量に余っていることが発覚。また高齢者総合機能評価で、軽度の認知機能障害と抑うつ傾向を認めていた。
処方薬:ヒドロクロロチアジド、トラセミド、エナラプリル、ビソプロロール、リバーロキサバン、クロピドグレル、シタグリプチン、ロスバスタチン。整形外科でセレコキシブ、プレガバリン。
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