特集 —自信がもてるようになる!—エビデンスに基づく「糖尿病診療」大全—新薬からトピックスまで
【Ⅱ章】基本が大事!ちゃんとできてる?“おさらい”糖尿病診療
⓫いろいろな世代の糖尿病
荒田 尚子
1
1国立成育医療研究センター 周産期母性診療センター母性内科
キーワード:
小児糖尿病
,
思春期糖尿病
,
妊娠糖尿病
,
プレコンセプションケア
,
高齢者糖尿病
Keyword:
小児糖尿病
,
思春期糖尿病
,
妊娠糖尿病
,
プレコンセプションケア
,
高齢者糖尿病
pp.316-318
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204208
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Case
就職して転居し紹介となった2型糖尿病をもった20代女性の一例
患者:22歳、女性
家族歴:両親ともに糖尿病あり
現病歴:14歳の学校検診で尿糖陽性を認め、小児内分泌代謝専門医のもと、肥満の改善とメトホルミン内服でHbA1c 6.5%前後にコントロールされていた。就職を機に転居し、内科へ紹介となった。
月経周期は35〜45日。喫煙歴・飲酒歴なし。彼氏はいない。
現症:身長154cm、58kg。血圧100/56mmHg。
対応:生活習慣の改善とメトホルミンを中心に、メタボリック症候群に留意しつつ肥満の改善を目指して治療を継続する。挙児可能年齢であり、月経に伴う体重や食欲の変動、プレコンセプションケア(後述)を行いつつ、治療中断がないように対応することが重要である。
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