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特集 食育から食事療法2005
小児期に発見される2型糖尿病をどうするか―北海道から―家族の役割,生活をいかにコントロールするか
How to manage the patients with type 2 diabetes mellitus,discovered during childhood in Hokkaido?
伊藤 善也
1
1旭川医科大学小児科
キーワード:
小児糖尿病
,
2型糖尿病
,
食事療法
,
運動療法
Keyword:
小児糖尿病
,
2型糖尿病
,
食事療法
,
運動療法
pp.377-381
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100524
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Case 1 (成功例) 生活改善で父親が主導的役割を担った女児例
14歳女性.11歳時学校検尿で尿糖陽性を指摘されて受診,身長146.3 cm,体重51.1 kg(肥満度27%).FBS 159 mg/dL,HbA1C 8.2%,AST 113 IU/L,ALT 191 IU/L,血清TCho 243 mg/dL,TG 300 mg/dLであった.父親のBMIは29.1,母親のBMIは27.4である.エネルギー摂取量を20単位とし,積極的に運動することを指示した.父親が自身のからだつきを改善させるために食事療法と運動療法に対して意欲的に取り組み,家庭では食事全体に意見するようになり,娘を伴って散歩やジョギングを行った.患児の体重は徐々に減少するとともにすべての検査結果が正常化し,発症3年後の現在は身長157.4 cm,体重45.4 kgである.またHbA1Cは4%台で,生化学的な異常を認めず安定している.
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