特集 AI時代の医師のクリニカル・スキル—君は生き延びることができるか?
【コラム】
❸「ユマニチュード」と“まなざし”を解析するAI
本田 美和子
1
1独立行政法人国立病院機構 東京医療センター
キーワード:
マルチモーダル・コミュニケーション
,
face-to-face interaction
,
ユマニチュード
,
AI
,
人工知能
,
拡張現実
Keyword:
マルチモーダル・コミュニケーション
,
face-to-face interaction
,
ユマニチュード
,
AI
,
人工知能
,
拡張現実
pp.352-354
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203645
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ユマニチュードの現在
ユマニチュードは、フランスのYves GinesteとRosette Marescottiが考案したケアの技法で、「ケアをする者とはいかなる存在か」を考える“哲学”と、その哲学を実現するための“技術”とで構成される1,2)。ユマニチュードの技術は、「あなたは大切な存在です」というメッセージを、相手が理解できる形で表出し届ける手段であり、そのための「ケアの4つの柱」を提唱している。それは❶見る、❷話す、❸触れる、❹立つの4つで、❶〜❸はコミュニケーションの柱として、❹はその人のアイデンティティを尊重し、生理的機能の重要性を支える柱として、ユマニチュードの根幹をなす。さらに、コミュニケーションの柱の3要素は、個別ではなく同時に組み合わせて実施することで、その効果が最大化される「マルチモーダル・コミュニケーション」であることにその特徴をもつ。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.