投稿 GM Clinical Pictures
考えど考えど診断は浮かび難し。じっと手を見る。
若林 崇雄
1
,
スフィ・ノルハニ
1
,
石立 尚路
1
,
須藤 大智
1
,
渡邉 智之
1
1JCHO札幌北辰病院 総合診療科
pp.1387-1388
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204046
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CASE
患者:43歳、男性。
主訴:手掌痛。
現病歴:読書中、特別な誘因なく、突然左手手掌に疼痛を自覚した(「ぶちっという痛み」と表現)。
左手手掌を見ると、暗紫色斑が数分かけて広がった(図1)。患者は同様のエピソードを過去に経験している。手掌の疼痛以外に自覚症状はない。
受診時のバイタルサイン:意識清明。血圧126/80mmHg、脈拍数56回/分 整、体温36.6℃(腋窩温)、呼吸数16回/分、SpO2 98%(室内気)。
既往歴:特記すべき既往なし。
生活歴:飲酒歴:週に数回程度、喫煙歴:なし。
体重減少:なし。
身体所見:現病歴に記載した所見以外に、特記すべき所見はない。
検査所見:検査不要と考え、実施していない。
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