特集 消化器診療“虎の巻”—あなたの切実なギモンにズバリ答えます!
【肝胆膵】
Q20 急性胆囊炎。外科と内科、どちらにコンサルトする?
中原 一有
1
1聖マリアンナ医科大学 消化器・肝臓内科
pp.468-470
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203112
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急性胆囊炎治療の大原則は、早期の腹腔鏡下胆囊摘出術(laparoscopic cholecystectomy : Lap-C)であり、ガイドライン(Tokyo Guidelines 2018 : TG18)1)では、耐術可能と判断した場合は発症からの時間にかかわらず、早期(可能であれば72時間以内、遅くとも1週間以内)のLap-Cが推奨されている。よって急性胆囊炎と診断した際には、明らかな耐術不能例や一部の例外を除き、基本的には速やかに外科へコンサルトすべきである。しかし一部の症例では、胆囊ドレナージ術が優先される場合があり、その適応を見極めることが内科医にとって重要となる。
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