増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅲ章 消化器救急疾患
疾患別対処法
肝胆膵
急性胆囊炎
鈴木 裕
1
,
森 俊幸
1
,
松木 亮太
1
,
小暮 正晴
1
,
横山 政明
1
,
中里 徹矢
1
,
松岡 弘芳
1
,
阿部 展次
1
,
正木 忠彦
1
,
杉山 政則
1
Yutaka SUZUKI
1
1杏林大学消化器・一般外科
pp.292-296
発行日 2016年10月22日
Published Date 2016/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211393
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POINT
■急性胆囊炎は胆囊に生じた急性の炎症性疾患であり,多くは胆石に起因するが,原因は多彩である.
■診断に関しては,局所の臨床徴候,全身の炎症所見,画像所見の3項目を含んだ診断基準により診断される.
■治療においては,軽症では早期の胆囊摘出術,中等症では急性炎症が改善してからの待機的手術が第一選択になる.重症では臓器障害に対する治療を行いつつ,胆囊ドレナージを先行させ,待機的に胆囊摘出術を行う.
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