特集 ライフステージでみる女性診療at a glance!—よくあるプロブレムを網羅しピンポイントで答えます。
【Ⅱ章】ライフステージ別 よくあるプロブレム
▼思春期・青年期(10〜20代)
コラム|帯下の異常
西村 真紀
1
1川崎セツルメント診療所
pp.297-298
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203035
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Q1 「異常帯下」への対応は、どうすればいい?
Case
抗菌薬服用により「外陰膣カンジダ症」を発症した15歳女性
患者:15歳、女性。最終月経10日前、月経不順なし。性交歴なし。
現病歴:夏のある日、ダンス部の中学3年生が、陰部のかゆみを主訴に母親に連れられ受診した。大会前の月経中、長時間タンポンをして部活動をしていたのでかぶれたのかと母親は考えていた。本人は「おりものが白っぽくぽろぽろとしている。陰部をかきむしった。トイレのビデはちゃんと使っていた」と訴えた。服用歴では、2カ月ほど前から、中耳炎で「抗菌薬」を複数回処方されていた。外陰部の所見は、掻破による発赤があり、膣分泌物検査で「カンジダ」が検出された。膣錠と軟膏を処方し、ビデの使いすぎや石けんでゴシゴシこするのはよくないこと、締めつけない下着と通気性のよい服の着用を勧めた。
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