実地臨床手技のエッセンス 症状よりみた検査法の選択
帯下
藤原 篤
1
,
井原 俊彦
1
,
日浦 昌道
1
Atsushi Fujiwara
1
1広島大学医学部産科婦人科学教室
pp.913-917
発行日 1979年12月10日
Published Date 1979/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206142
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産婦人科領域における3大主徴の一つとして,帯下を主訴として来院する患者はきわめて多い。しかも,帯下量や帯下感には個人差が著明で,帯下の原因や性状も複雑多岐にわたっている。
帯下は生理的帯下と病的帯下に大別されるが,帯下の原因となる疾患は,帯下の発生部位や性状,随判症状などによって特徴的な所見からある程度の診断を推定できる場合もあるが,増量した帯下の発生部位も1カ所に限定されるとは限らず,性状や色調も時間が経つと変化するので,明確に区別し難い場合も多い。
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