特集 困っている“あなた”に届く 認知症診療
【認知症診療case by case】
Lewy小体型認知症
高橋 晶
1,2
1筑波大学 医学医療系 災害地域精神医学
2茨城県立こころの医療センター 地域・災害支援部
キーワード:
Lewy小体型認知症
,
DLB
,
誤嚥性肺炎
,
薬剤への過敏性
,
診断の困難なケース
Keyword:
Lewy小体型認知症
,
DLB
,
誤嚥性肺炎
,
薬剤への過敏性
,
診断の困難なケース
pp.1477-1481
発行日 2019年12月15日
Published Date 2019/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202399
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Case
総合診療科にコンサルトされたLewy小体型認知症(DLB)の1例(DLBの初期症状+肺炎例)
患者:70代、男性。
家族歴:特になし。
既往歴:うつ病の既往。
現病歴:1年前からうつ症状があり、近医精神科を受診した。そこでうつ病と診断され、抗うつ薬を処方されたが、反応が良くなく、抗うつ薬が増えていった。希死念慮も出現し、2週間前から精神科病院に入院となった。抗うつ薬の種類が増え、また増量された。適量が処方されていたが、それにもかかわらず嚥下障害が強くなり、誤嚥性肺炎を繰り返して悪化し、精神科での対処が難しくなったため、一般病院の総合診療科に転院となった。胸部X線検査などからも重症肺炎を呈し、一時は生命の危機がある状態になったが、抗菌薬静注で徐々に回復した。
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