GM Group Dynamics・8
Primary Care Research(PCR)Connect
青木 拓也
1
1京大大学院
pp.1035
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202233
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日本のプライマリ・ケア領域(家庭医療、総合診療、総合内科)の「臨床研究」のレベルを国際水準に引き上げるべく、日本プライマリ・ケア連合学会、米国内科学会日本支部、日本臨床疫学会がタッグを組み、2019年12月「Primary Care Research(PCR)Connect」を起ち上げる予定だ。
わが国からのプライマリ・ケア研究の発信は、国際的にみて非常に少ないのが現状だ。われわれの調査(プライマリ・ケア連合学会誌 40 : 126-130, 2017)によれば、本領域の主要国際学術誌における日本からの論文のシェアは0.15%にすぎない。日本のプライマリ・ケアの学術的基盤を形成し、その質を向上させるためには、臨床研究の推進が不可欠だ。たとえば北米では、研究活動に特化した「NAPCRG(North American Primary Care Research Group)」が学術集会を開催し、質の高い学際的な研究発表や、若手研究者に対するエキスパートからの形成的フィードバックが行われている。日本でも、こうした海外での活動を参考に、3学会が協力しPCR Connectとして取り組む。各学会の代表は草場鉄周氏(日本プライマリ・ケア連合学会)、柴垣有吾氏(米国内科学会日本支部)、福原俊一氏(日本臨床疫学会)、また実行委員会を筆者・青木拓也(京大大学院)のほか、家研也氏(聖マリ医大)、金子惇氏(浜松医大)、春田淳志氏(筑波大)、高田俊彦氏(ユトレヒト大、白河総合診療アカデミー)、佐田憲映氏(岡山大、高知大)が担う(写真上)。
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