投稿 総合診療病棟
嚥下性肺炎を契機に診断に至った筋萎縮性側索硬化症の1例
伊藤 圭馬
1
,
小林 玄弥
2
,
川口 裕子
3
,
竹山 慎二
3
1名古屋市立大学大学院医学研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学
2名古屋市立東部医療センター呼吸器内科(前名古屋セントラル病院)
3名古屋セントラル病院呼吸器内科
pp.704-707
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202136
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症例は、71歳、男性。呼吸困難にて救急搬送され、嚥下性肺炎の診断で入院となった。入院時の神経学的所見より神経疾患の合併が疑われ、精査の結果、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された。死後病理解剖を行い、病理学的にもALSと診断された。高齢者の嚥下性肺炎はcommon diseaseであるが、嚥下障害の原因が本Caseのような特殊な神経疾患であることもあり、嚥下性肺炎の経過で非典型的な場合は、神経診察を行う重要性を改めて認識させられた。
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