オール沖縄!カンファレンス・10
Horse or Zebra? It's Zorse!—胸痛の原因を探せ!
戸塚 大幾
1
,
轟 純平
2
,
徳田 安春
3
1中部徳洲会病院
2中部徳洲会病院内科・循環器科
3臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
pp.1380-1385
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201170
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CASE
患者:自宅で長男夫婦・孫と生活している、89歳、男性。
主訴:胸痛。
既往歴:前立腺癌(T3aN0M0)術後9年、多発性大腸ポリープ切除後4年。
内服薬:アミトリプチリン塩酸塩20mg、アビラテロン酢酸エステル1,000mg、プレドニゾロン10mg。
家族歴:特記事項なし。
生活歴:元重機修理工。大酒家で喫煙歴なし。
現病歴:前立腺癌術後で泌尿器科通院中。2カ月前から上記内服薬を開始している。来院4日前に両足痛で整形外科を受診し、両足関節炎の診断を受けた。来院3日前から臥位で深吸気時に増強する左前胸部痛を自覚。自宅にて経過をみていたが、痛みが徐々に強くなり、安静時呼吸困難も出現したため、深夜に救急外来を受診。痛みは座位にて軽快するが、前傾姿勢では変化なし。嘔気・冷や汗・頭痛・放散痛は認めなかった。
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