What's your diagnosis?[178]
ドクターGの功罪
溝畑 宏一
1
,
上田 剛士
1
1洛和会丸太町病院救急・総合診療科
pp.1302-1305
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201148
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病歴
患者:独居でADL(activities of daily living)は自立している82歳、女性。
主訴:左上下肢脱力。
現病歴:3週間前に下痢が3日間持続し、近医でウイルス性腸炎として対症療法を行ったところ、下痢は速やかに改善していた。受診前日の朝から構音障害を認め、夕方に軽度の左上肢の脱力を自覚した。翌朝ベッドから起き上がろうとしたところ、左上下肢脱力のためバランスを崩して滑り落ち、体動困難のため救急要請された。頭痛、複視や、先行する生もの摂取歴、胃腸炎の流行歴はない。
既往歴:陳旧性心筋梗塞、高血圧症、脂質異常症、慢性腎臓病。
内服歴:バルサルタン、ニフェジピン、アテノロール、プラバスタチンナトリウム、アスピリン。
生活歴:喫煙・飲酒歴なし、アレルギーなし。
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