特集 めまいがするんです!─特別付録Web動画付
扉
上田 剛士
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1洛和会丸太町病院救急・総合診療科
pp.1306-1307
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201149
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「めまい」は若手医師が苦手な症候の代表です。「めまい」に対する苦手意識を克服するうえで、まず臨床医は臨床的頻度が高いBPPV(benign paroxysmal positional vertigo:良性発作性頭位変換性めまい症)に対して、しっかりとしたアプローチを行えることが大変重要です。また持続的な眼振を呈する患者において、本当に脳梗塞の見落としを減らすためには、逆説的ではありますが、MRI検査に頼った診療からの“脱却”が必要です。繰り返すめまいに対して、安易に「メニエール病」と病名が付けられたり、また片頭痛によるめまいや頸性めまいは、頻度が高いにもかかわらず軽視されている現状もあります。
本特集は、一般内科医がよく遭遇するであろう「めまい」の上記状況に対して、臨床的観点に基づいた、めまい診療のコツやピットフォールに言及し、読者の皆さんに“めまい診療の実践力”を身に着けてもらうことを目的に企画しました。
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