特集 えっ、これも!? 知っておきたい! 意外なアレルギー疾患
扉
島 惇
1
,
上田 剛士
1
1洛和会丸太町病院 救急・総合診療科
pp.446-447
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203674
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アレルギーは皮疹のみの軽微なものから、アナフィラキシーのように呼吸器系・消化器系・血管系・中枢神経系など全身の臓器を障害して致命的となるものまで、その症状は様々です。
患者自身がアレルギーを疑っているケースであれば、救急外来や一般内科外来、皮膚科外来を受診する機会が多いと思いますが、なかにはアレルギー症状を“食あたり”や“喘息”と思い込んで消化器や呼吸器などの専門外来を受診する場合もあります。また、アレルギーではないのに患者自身が“アレルギー”と思い込んで受診するケースもあります。
臨床ではその患者の症状が本当にアレルギーに起因するかどうか、またそうであった場合にアレルゲン物質は何か、診断に苦慮する場合も少なくありませんが、医師が不用意にアレルギーと診断し、誤った生活指導をすることは、患者のQOLを大きく損ねる可能性があります。
そこで本誌では、知らないと診断できない一風変わったアレルギーの原因や、遅発性アナフィラキシー、アレルギーミミックについて特集を組みました。
多忙な診療の中で、本特集が、特発性アナフィラキシーの中に隠れた真のアレルゲンやアレルギーミミックを見つける一助となれば、企画者として幸甚です。
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