西伊豆発!画像読影道場|これくらい読めてもいいんでナイカイ?・6
あなたの水平線(horizon)が大きく拡がる!—秘術! 肩の“X線&エコー”をマスターしよう!の巻
仲田 和正
1
1西伊豆健育会病院
pp.785-790
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200974
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冒頭の単純X線写真の診断は、「肩回旋筋腱板断裂」です。後述しますが、実は、これを見ただけで、回旋筋腱板(rotator cuff)が断裂している、と一発診断できるのです。回旋筋腱板断裂は、手や肘をついて転倒したりして起こることもありますが、関節リウマチで起こることもあり、肩X線の読み方をマスターしておくことは重要です。
また、今やエコー(超音波検査)は、肩関節の診断に不可欠なものとなりました。内科の先生方は、エコーの扱いに慣れています。エコーを肩に当てるだけで、多くの情報を得ることができるでしょう。最近は、リウマチ性多発筋痛症の診断クライテリアに肩エコーも入っています。
今回は、肩X線&肩エコーの秘術を伝授します。これだけの知識があれば、肩関節の画像診断には、ほとんど困らないはずです。“怒涛の反復”をしてください!
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