特集 コミュニケーションを処方する—ユマニチュードもオープンダイアローグも入ってます!
【コラム】患者の経験から考えるコミュニケーション
先生と僕の“フラフラ飛行”—「躁うつ病」の体験から
坂口 恭平
pp.624-625
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200918
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僕は双極性障害Ⅱ型と診断されており、月に一度、住んでいる熊本市内の病院に通っている。主治医と話したあと、カウンセラーの方と話す。
服薬している薬はデパケン® 400mg。眠れない時はサイレース®を飲んでいる。「デパケンが何で効くんですか?」と聞いても、先生も「わからない」と言う。それでも、双極性障害に対して一定の効果があるというデータはあるから、「飲んでみたら」と言われている。
僕は、気分によって、飲んだり飲まなかったりしてしまう。しかし、そうすると、たしかに調子が悪くなるような気がする。というわけで、飲んだほうがいいんだろう。だけど、「なぜ効くのかわからない」というのは、やっぱり気持ちがよくはない。
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