特集 コミュニケーションを処方する—ユマニチュードもオープンダイアローグも入ってます!
【スペシャル・アーティクル】
—医療コミュニケーションにおける人工知能の可能性—医師の「五感」をも定量化できる時代へ
中澤 篤志
1
1京都大学大学院 情報学研究科 知能情報学専攻
pp.621-623
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200917
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いわゆる「人工知能」の医療分野への進出が大きな話題となっている。
たとえばIBM社の自然言語認識・文書意味検索エンジンWatsonは、医療文書検索に応用され、医師に最適かつ最新の治療指針を提供可能であり、一部の病院で実験的に導入が進められている。Watsonはもともと、米国のクイズ番組「Jeopardy!」に出演し、自然言語で問われた質問に対し、最も適切な回答をインターネットから検索して答えるシステムであり、これを医療分野に応用したものである。また、画像から物体を検出・認識したり、画像から正常/異常を見分ける画像認識技術は、近年の深層学習(deep neural net)技術 G1 で飛躍的に精度が高まり、X線やCT、MRIなどの医用画像からの異常検出で、人と同様の検出力を示している。
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