特集 続・しびれるんです!
ONE MORE GM
pp.943
発行日 2016年11月15日
Published Date 2016/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200677
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Q1 自律神経の診察でのポイントを教えてください.
A1 自律神経障害は,small fiber neuropathy,つまり疼痛や温痛覚障害を認める場合は必ず“セット”で診察しましょう.外来レベルでは病歴での聴取がきわめて効果的です.温痛覚の診察の際に,足の色調から末梢循環,乾燥から発汗不全なども一緒にみる習慣をもち,自律神経障害を忘れないようにすることが大切です.また,循環器系に影響しうるものは時に致死的になりうるため,診察はとても大切です.失神・立ちくらみや,動悸の病歴聴取に加え,Schellong試験なども検討しましょう.自律神経障害は機能低下と機能亢進によって症状が多彩なため,なかなかすぐには把握できません.しかし,丁寧な問診と診察のうえしっかりと症状を解釈できた場合は,患者さんから感謝されることも度々経験される病態です.しっかり評価して,患者さんごとに薬の副作用などにも配慮してさしあげましょう.
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