特集 続・しびれるんです!
【限局した部位のしびれ─単神経炎を中心に】
本当に頸椎症ですか?—頸椎症性脊髄症の診断とピットフォール
上田 剛士
1
1洛和会丸太町病院 救急・総合診療科
キーワード:
頸椎症性脊髄症
,
橈骨逆転反射
,
Hoffmann反射
,
筋萎縮性側索硬化症
Keyword:
頸椎症性脊髄症
,
橈骨逆転反射
,
Hoffmann反射
,
筋萎縮性側索硬化症
pp.904-909
発行日 2016年11月15日
Published Date 2016/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200665
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Case
患者:65歳,女性.
現病歴:1年前から両手が使いにくくなり,X線写真にて頸椎症と診断されている.また同時期より疲れやすくなり,あまり出歩かなくなった.ちょっとしたことで怒るようになり,心療内科にも通院し,向精神薬の処方を受けているが,気持ちの落ち込みは改善せず,1年間で5kg痩せた.両上肢の筋力低下としびれが増悪してきているため受診.
身体所見:腱反射は左右差なく,上肢で低下し,下肢は亢進.Hoffmann反射は両側で陽性.他覚的な感覚障害はない.他院で施行した頸椎MRI読影所見では,C4/5,C5/6で,脊柱管狭窄を認めている.
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