特集 感染症ケアバンドル・チェックリスト
ONE MORE GM
pp.607-609
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200590
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Q1 感染性心内膜炎が疑われたものの,血液培養陰性である場合は?
A1 発熱(38℃以上)の他に,基礎疾患としての心弁膜症,塞栓症状や出血性梗塞巣などの血管病変,糸球体腎炎の免疫反応所見(Modified Duke Criteria のMinor Criteria)などを含めた全身の臨床像から,感染性心内膜炎を疑います.培養陰性の心内膜炎の3分の2の患者に,事前の抗菌薬投与があったとの報告があります1).もし抗菌薬が使用されている場合は中止し,再度血液培養を採取します.抗菌薬投与期間が2〜3日であれば,中止後直ちに陽性になるとされていますが,投与期間が長期になると,数週間以上経ても陽性化しないこともあります.手術適応と判断され,心臓弁置換術時に疣贅組織が得られた場合は,遺伝子検査へ供することで起因菌の推定を行います.
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