みるトレ
Case 97
笠原 敬
1
,
今井 雄一郎
1
,
上田 順宏
2
1奈良県立医科大学 感染症センター
2奈良県立医科大学 口腔外科
pp.169-170
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200473
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Case 97
患者:24歳,女性.
主訴:発熱,咽頭痛,歯肉痛,舌痛.
既往歴:特記事項なし.
現病歴:4日前から悪寒・倦怠感を自覚し,3日前から咽頭痛と口内炎を自覚した.2日前には39℃台の発熱を認めたため近医を受診し,アセトアミノフェンとクラリスロマイシンを処方された.その後も症状が改善せず,当院受診当日には食事・飲水も困難となったため当院外来を受診し,入院となった.
身体所見:体温38.8℃.頸部リンパ節腫脹あり.
口腔内に歯肉の腫脹および出血と,口唇の水疱を認めた(図1).
検査:WBC 10,400 /μl(Neut 83.2%,Lym 7.2%,Mono 9.1%)
Hb 12.5g/dl Plt 22.5万/μl CRP 9.3mg/dl
AST 19IU/l ALT 17IU/l γ-GTP 17IU/l BUN 9mg/dl Cr 0.58mg/dl
Na 136mEq/l K 3.5mEq/l
単純ヘルペスIgM 0.38(陰性) 単純ヘルペスIgG<2.0(陰性)
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