特集 関節が痛いんです!─コモンからレアものまでの診断と治療
【関節痛で疑う比較的レアな疾患】
肥大性骨関節症(肺性など)
根本 隆章
1
1聖マリアンナ医科大学総合診療内科
pp.370-371
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200189
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Case
患者:67歳,男性.
主訴:両足関節腫脹・疼痛.
現病歴:2箱/日×45年の喫煙歴があり,55歳時より糖尿病の治療を受けていた.2カ月前より両足関節の腫脹と疼痛を自覚し,半年間で5kgの体重減少も認めた.関節リウマチが疑われ紹介受診.胸部理学所見に異常なし.両側足関節に腫脹,疼痛あり,ばち指を認めた.
検査結果と経過:胸部単純X線写真にて右肺門部に約3cmの腫瘤影を指摘され,精査入院となった.足関節単純X線写真で,脛骨骨端部の骨膜新生像が認められた.肺腺癌の診断で外科的治療が施行された.手術後,速やかに両足関節の腫脹,疼痛,単純X線所見は改善した.抗CCP抗体は陰性であった.
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