特集 関節が痛いんです!─コモンからレアものまでの診断と治療
【関節痛で疑うコモンな疾患】
リウマチ性多発筋痛症(PMR)/RS3PE
平島 修
1
1徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター
pp.352-354
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200183
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Case
患者:85歳,男性.
主訴:痛くて動けない,両手足がむくむ.
現病歴:普段は畑仕事など活発に行う.7日前起床時より急に両肩・背中・腰の痛みで動きづらくなり,畑に行けず自宅で過ごすようになった.同時期より両手,両足のむくみが出現した.食欲・活気も徐々になくなり,心配した家族に連れられ来院した.発熱は認めなかった.両肩から腰部にかけての動作時の痛みのため,臥位からの起居動作は不良で,両手挙上困難(図1a),両肩関節包の圧痛を認めた.また,両側手関節・足関節以下末梢の浮腫を認めた.
検査結果と経過:CRP 3.0mg/dl,ESR 82mm/1時間以外には異常所見は認めなかった.PMR/RS3PEと診断し,プレドニゾロン15mg/日を開始した.1週間後,患者は笑顔で再診し,ともにバンザイできた(図1b).
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