Japanese
English
特集 十二指腸主乳頭と副乳頭の病態に迫る
総説
十二指腸主乳頭と副乳頭の解剖
The gross anatomy and histology of the duodenal major and minor papillae
須田 耕一
1,5
,
信川 文誠
2
,
高瀬 優
3,5
,
鈴木 不二彦
4
Koichi SUDA
1,5
,
Bunsei NOBUKAWA
2
,
Masaru TAKASE
3,5
,
Fujihiko SUZUKI
4
1東京西徳洲会病院 病理科
2順天堂大学医学部 病理・腫瘍学
3越谷市立病院 臨床検査科
4順天堂浦安病院 病理
5順天堂大学医学部 人体病理病態学
1Department of Pathology, Tokyo-Nishi Tokushukai Hospital
2Department of Pathology and Oncology, Juntendo University School of Medicine
3Clinical Laboratory, Koshigaya Municipal Hospital
4Department of Pathology, Juntendo Urayasu Hospital
5Department of Human Pathology, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
膵・胆管開口形式
,
Oddi括約筋
,
粘膜過剰置換
,
微小内分泌細胞巣
Keyword:
膵・胆管開口形式
,
Oddi括約筋
,
粘膜過剰置換
,
微小内分泌細胞巣
pp.484-489
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100615
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
十二指腸主乳頭は膵液と胆汁の腸管への流出部で,それら流出機構を内蔵した隆起である.膵管と胆管の開口は3つに分類され,共通開口型が最も多い.乳頭/共通管の粘膜は十二指腸の陰窩上皮とは明らかに異なった乳頭状の上皮から成り,腺組織や平滑筋などが混在している.また,十二指腸粘膜が共通管粘膜によって順次置換される粘膜過剰置換がみられる.副乳頭の主体は副膵管末端で,ほぼ全例に認められ,その開口が半数以上とされる.主乳頭と異なり多くの場合膵組織がみられ,膵臓との連続性などから迷入膵と呼ぶより単に副乳頭内膵組織とされるべきであろう.微小内分泌細胞巣は副乳頭の特徴的な所見の1つである.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.