Japanese
English
特集 IPMT由来浸潤癌と通常型膵管癌の違い
IPMT由来浸潤癌の病理学的特徴
Pathological Characteristics of Invasive Carcinoma Derived from IPMT
須田 耕一
1
,
信川 文誠
1
,
山崎 滋孝
1
,
久米 佳子
1
,
福村 由紀
1
,
塩野 さおり
1
,
荒川 敦
1
Koichi SUDA
1
,
Bunsei NOBUKAWA
1
,
Shigetaka YAMASAKI
1
,
Keiko KUME
1
,
Yuki FUKUMURA
1
,
Saori SHIONO
1
,
Atsushi ARAKAWA
1
1順天堂大学医学部病理学第一
1The First Department of Pathology,Juntendo University School of Medicine
キーワード:
IPMT由来浸潤癌
,
粘液癌
,
管状腺癌
Keyword:
IPMT由来浸潤癌
,
粘液癌
,
管状腺癌
pp.23-27
発行日 2004年1月15日
Published Date 2004/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100366
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要旨 IPMTは膵管内に粘液産生性の腫瘍細胞が乳頭状に配列し,粘液の産生・貯留も相まって膵管が拡張する腫瘍であり,間質に浸潤すると粘液癌,管状腺癌等あらゆる組織像を示すとされる.膵管内腫瘍より間質への浸潤は連続的に浸潤し,あるいは腫瘍の進展した分枝が拡張し,破綻して形成される.粘液癌は間質に粘液貯留・塊のみでなく,その中に癌細胞を認めるものをいう.ムチン・コア蛋白の検討では膵管内の腫瘍成分は通常MUC2に陽性を示し,浸潤部は膵管内と同様にMUC2陽性を示す他,MUC1陽性部位が混在し,あるいはMUC1のみ単独陽性例もみられ,多彩である.
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