Japanese
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特集 肝区域と画像診断update
各論
画像からみた新しい肝の解剖学的理解と臨床応用
Fusion画像でみる肝の外科解剖
Surgical anatomy of the liver assessed by 3D integrated images of hepatic structures
奥田 康司
1
,
酒井 久宗
1
,
木下 寿文
1
Koji OKUDA
1
,
Hisamune SAKAI
1
,
Hisafumi KINOSHITA
1
1久留米大学 外科学肝胆膵外科部門
1Division of Hepato-biliary Pancreatic Surgery,Department of Surgery,Kurume University School of Medicine
キーワード:
肝
,
外科解剖
,
3D画像
,
Fusion画像
,
手術
Keyword:
肝
,
外科解剖
,
3D画像
,
Fusion画像
,
手術
pp.425-434
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100425
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要旨
MD-CTの導入と画像処理能力の向上により,最近は肝内外の脈管分岐形態を3次元的に観察することが可能となった.特に,肝門部の胆管,動脈の走行は多様で,しかも複雑な3次元走行をするものが少なくなかった.肝門を扱う手術において,3次元fusion画像による脈管解剖の術前の把握は手術を安全,正確に完遂するために非常に重要なことであると考えられる.また,肝内脈管のバリエーションにおいても,肝内のportal segmentationと区域肝静脈枝の走行には解離がみられる例があり,肝の解剖学的切除においては,これを念頭に置いて切除を行わなければならない.
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