特集 苦手克服!よくわかる膜・間隙の画像診断
肝膵脾領域にて膜・靱帯・間隙を意識した画像診断
門場 智也
1
,
松木 充
1
,
若菜 みゆき
1
,
鈴木 絢子
1
,
浜川 岳文
1
,
小田 晃義
1
,
沼本 勲男
1
,
松久保 祐子
1
,
任 誠雲
1
,
柳生 行伸
1
,
小塚 健倫
1
,
鶴崎 正勝
1
,
石井 一成
1
1近畿大学医学部放射線診断学部門
キーワード:
肝
,
膵
,
脾
,
解剖
,
膜
,
靱帯
,
間隙
,
画像診断
Keyword:
肝
,
膵
,
脾
,
解剖
,
膜
,
靱帯
,
間隙
,
画像診断
pp.1257-1275
発行日 2019年9月25日
Published Date 2019/9/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001372
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肝膵脾領域の間膜や靱帯は,主としてそれぞれの臓器を支持する役割を有する一方,炎症や腫瘍の進展経路となり,日常臨床で,それらを詳細に画像診断することは重要である.間膜や靱帯自体は,通常CTでは同定困難な場合が多いが,ランドマークとなる血管などによって把握することができ,また腹水貯留,炎症波及や腫瘍浸潤によって顕在化し,指摘することができる.膜,靱帯の病変の広がりに対する画像診断は単に所見を拾い上げるだけでなく,正確な局在診断やいかに膜,靱帯,間隙に病変が及んだのかなどの病態把握に必要で,そのためにはこれらの複雑な走行,広がりを,主に2次元表示であるCT画像から頭の中で3次元構築することが求められる.本稿では,肝膵脾に関与する間膜・靱帯の解剖と画像を解説し,臨床上注目すべき点についても述べる.
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