Japanese
English
特集 肝区域と画像診断update
各論
肝解剖をめぐるcontroversy
区域間境界とは何か?
The new demarcation line of the liver based on portal flow area
武石 一樹
1
,
武冨 紹信
1
,
調 憲
1
,
前原 喜彦
1
Kazuki TAKEISHI
1
,
Akinobu TAKETOMI
1
,
Ken SHIRABE
1
,
Yoshihiko MAEHARA
1
1九州大学大学院 消化器・総合外科
1Department of Surgery and Science,Kyushu University
キーワード:
肝区域
,
肝境界
,
肝細胞癌
,
系統的肝切除
Keyword:
肝区域
,
肝境界
,
肝細胞癌
,
系統的肝切除
pp.410-414
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100423
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要旨
肝の分類ではHealeyやCouinaudの分類が有名である.1953年Healeyは肝をCantlie線で左右に分け,右葉は右肝静脈で前区域と後区域に分類し,左葉は肝鎌状間膜で内側区域と外側区域に分類した.1954年,Couinaudは前区域を頭側か足側かで S5とS8に分け,門脈もP5とP8に2分岐するとした.最近になりRyuおよびChoはCTAPの検討より前区域門脈はP5,P8に2分岐せず,腹側枝,背側枝に分岐し,前区域は前腹側域および前背側域に分けられるとした.本稿では,これらの区域分類の詳細を述べるとともに,その臨床上の問題点と有効性について検討した.
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