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特集 肝門部胆管癌の進展度と手術術式
序説
肝門部胆管癌手術における諸問題
Surgery for perihilar cholangiocarcinoma
梛野 正人
1
Masato NAGINO
1
1名古屋大学大学院医学系研究科 機能構築医学専攻病態外科学腫瘍外科
1Department of Surgical Oncology,Nagoya University Graduate School of Medicine
キーワード:
肝門部胆管癌
,
手術
Keyword:
肝門部胆管癌
,
手術
pp.117-122
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100365
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はじめに
近年,肝門部胆管癌に対して本邦のいくつかの施設では積極的に切除が行われるようになり,その外科切除成績は大きく進歩してきている1~8).しかし,①癌の進展度診断の難しさ,②複雑な肝門部の外科解剖,③肝機能評価の難しさ,④脈管切除に必要な高度な手技などから,肝門部胆管癌の手術はまだチャレンジングなものである.また,どこまでを切除対象とするのか? どういった術式を選択するのか? 脈管の合併切除は? 断端の判定は?などについて,いわゆるhigh volume centerといえどもその差は非常に大きく,決してコンセンサスが得られているわけではない.まさにこの点が問題であり,それについての筆者の考えを述べ本特集の序としたい.
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