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特集 肝門部胆管癌の進展度と手術術式
各論
水平方向進展からみた術式立案
肝門部胆管癌に対する左3区域・尾状葉切除の適応と実際
Left trisectionectomy with caudate lobectomy for perihilar cholangiocarcinoma
江畑 智希
1
,
横山 幸浩
1
,
伊神 剛
1
,
菅原 元
1
,
高橋 祐
1
,
深谷 昌秀
1
,
上原 圭介
1
,
板津 慶太
1
,
石黒 成治
1
,
梛野 正人
1
Tomoki EBATA
1
,
Yukihiro YOKOYAMA
1
,
Tsuyoshi IGAMI
1
,
Gen SUGAWARA
1
,
Yu TAKAHASHI
1
,
Masahide FUKAYA
1
,
Keisuke UEHARA
1
,
Keita ITATSU
1
,
Seiji ISHIGURO
1
,
Masato NAGINO
1
1名古屋大学 腫瘍外科
1Division of Surgical Oncology,Department of Surgery,Nagoya University Graduate School of Medicine
キーワード:
肝門部胆管癌
,
左3区域切除
,
Bismuth分類
Keyword:
肝門部胆管癌
,
左3区域切除
,
Bismuth分類
pp.147-154
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100369
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要旨
症例を提示して肝門部胆管癌に対する肝左3区域切除の実際を解説した.術前画像から見た手術適応および画像上の胆管切離線と手術所見との対応を理解する必要がある.肝左3区域切除は肝左葉切除と比べて,右前区胆管および右肝管に近づくことなく肝門部ごと一括切除でき,また右後区域胆管をより長く切除できる.画像上の胆管切離線は右門脈(前枝)の背側から頭側を回り込み肝門部に合流する特徴的な右後区域胆管枝を同定したうえで,胆管像では頭側に凸のカーブが終了し尾状葉胆管枝が合流する部位となり,CTでは右門脈の前・後枝の分岐部を走行する部位となる.この胆管切離線に癌浸潤があるかどうかを画像診断することが適応を決める際に重要となる.
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