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特集 肝門部胆管癌の進展度と手術術式
各論
水平方向進展からみた術式立案
右葉・尾状葉切除
Preoperative assessment of longitudinal extension of cholangiocarcinoma―Right hemihepatectomy and caudate lobectomy
江崎 稔
1
,
島田 和明
1
,
阪本 良弘
1
,
奈良 聡
1
,
小菅 智男
1
Minoru ESAKI
1
,
Kazuaki SHIMADA
1
,
Yoshihiro SAKAMOTO
1
,
Satoshi NARA
1
,
Tomoo KOSUGE
1
1国立がん研究センター中央病院 肝胆膵外科
1Hepato-Biliary and Pancreatic Surgery Division,National Cancer Center Hospital
キーワード:
肝門部胆管癌
,
右葉切除
,
水平方向進展
Keyword:
肝門部胆管癌
,
右葉切除
,
水平方向進展
pp.123-129
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100366
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要旨
Multidetector row CT(MDCT)の解像度の向上で,胆道ドレナージ前にMDCTを撮影できれば,肝門部胆管癌の水平方向進展は正確に診断できることが多くなった.右葉切除を考慮する場合,膵上縁の後上膵十二指腸動脈との交叉点および門脈臍部の右縁に注目し,胆管の狭窄,胆管壁の肥厚,そして造影のパターンを主腫瘍からの連続性で診断する.間質進展の診断率は高いが,上皮内進展の診断は難しく,術中迅速診断を併用しながら手術を進めることも必要である.侵襲性の高い手術だが,遺残のない切除ができれば良好な予後が期待できるため,術前画像を十分に検討して手術に臨むことが重要である.
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