講座 Q&Aで綴る画像診断学再考(第18回)
門脈を考える
山下 康行
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部 放射線診断学部門
pp.116-121
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100235
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Q君はK大学の後期研修医.また重症の患者さんが入院してきたぞ.頑張らなくっちゃ.
症例呈示1
Q君 42歳代,男性の患者さんです.20年ほど前より慢性肝炎といわれていたそうです.HCV陽性で肝予備能がかなり低下しています.多量の腹水貯留が疑われ,CTを撮りましたが,ちょっと…….
Y教授 ちょっと? どうしたのかな.
Q君 確かに多量の腹水がみられますが,肝門部などに細かい血管が多数みられます(図1a).また,胃にも多数の血管が.また,肝門部が低吸収で……???
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