Japanese
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特集 自己免疫性膵炎の最前線
自己免疫性膵炎の診断:膵癌との鑑別を中心に
②ERCP・IDUS
Diagnostic clue for autoimmune pancreatitis;roles of ERCP and IDUS for differential diagnosis from pancreatic cancer
窪田 賢輔
1
,
内山 崇
1
,
加藤 真吾
1
,
渡辺 誠太郎
1
,
小川 真実
1
,
小林 規俊
1
,
久富 勘太郎
2
,
松橋 信行
2
,
中島 淳
1
Kensuke KUBOTA
1
,
Takashi UCHIYAMA
1
,
Shingo KATO
1
,
Seitaro WATANABE
1
,
Masami OGAWA
1
,
Noritoshi KOBAYASHI
1
,
Kantaro HISATOMI
2
,
Nobuyuki MATSUHASHI
2
,
Atsushi NAKAJIMA
1
1横浜市立大学 消化器内科胆膵
2NTT関東病院 消化器内科
1Division of Gastroenterology,Yokahama City University Hospital,Yokohama
2Division of Gastroenterology,Kanto Medical Centear,Tokyo,Japan
キーワード:
自己免疫性膵炎
,
十二指腸乳頭部所見
,
ERCP
,
IDUS
Keyword:
自己免疫性膵炎
,
十二指腸乳頭部所見
,
ERCP
,
IDUS
pp.639-645
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100209
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要旨
自己免疫性膵炎(AIP)の内視鏡,ERCP,IDUS所見について解説した.AIPでは十二指腸乳頭部の浮腫状の腫大を呈し,はちまき襞との境界が不鮮明となる.同部位からの生検でIgG4陽性の形質細胞浸潤がみられる.これらはおおよそAIPの40~70%の症例で認められ,AIPの補助診断,膵癌との鑑別に有用である.ERCPでは主膵管の狭細像を呈し,時にスキップする.狭細像とは正常膵管より細く不整形を呈し,膵癌と異なり5mm以上の尾側膵管の拡張を伴わないことが多い.ERCPより引き続き行われるIDUSでは,胆道粘膜の浮腫状の変化を反映する均一な壁肥厚,壁内の点状高エコーを認め,直接胆道造影では異常を認めない部位での壁肥厚所見をみる.
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