Japanese
English
特集 EUS・IDUSの最近の進歩
序/胆・膵領域のEUS・IDUSの役割
The Roles of Endoscopic Ultrasonography and Intraductal Ultrasonography in the Diagnosis of Pancreaticobiliary Lesions
真口 宏介
1
Hiroyuki MAGUCHI
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
1Center for Gastroenterology, Teine-Keijinkai Hospital
キーワード:
EUS
,
IDUS
,
膵腫瘍
,
胆道腫瘍
Keyword:
EUS
,
IDUS
,
膵腫瘍
,
胆道腫瘍
pp.283-285
発行日 2002年5月15日
Published Date 2002/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900407
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はじめに
超音波内視鏡検査の歴史(表)を振り返ると,まず体腔内超音波検査として1957年にWildとReidが体腔内用探触子を用いて経直腸的に下腹部断層像を得ることに成功したことに始まるが,内視鏡と一体化したいわゆる超音波内視鏡(endoscopic ultrasonogra-phy:EUS)としては,1979年の電子リニア走査型,1980年のオリンパス・アロカ社製のミラー反射によるラジアル走査型EUSが最初である.特にラジアル走査型EUSは,膵癌の早期診断を目的に日本が開発に着手したものである.ただし1号機の画像表示は90度にすぎなかった.その後1984年に走査角360度のラジアル走査型EUSが開発され汎用機として一般に普及しはじめたのであるから,誕生後まだ18年と浅い歴史である.
細径超音波プローブは1989年にSilversteinが内視鏡鉗子孔から挿入可能なリニア走査型超音波プローブを報告したことに始まり,1990年にラジアル型が開発されたが,挿入部外径が3mmと太く,処置用内視鏡での使用に限定されていた.1991年になり,通常内視鏡の鉗子孔から使用可能なプローブが登場し,その後ガイドワイヤー誘導式が導入され,膵管内・胆管内からの管腔内超音波検査(intraductal ultra―sonography:IDUS)として注目されるに至ったわけであるから,その歴史は10年にすぎない.
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