Japanese
English
特集 消化器癌に対する最新の集学的治療戦略
II. 各論
5.転移性肝腫瘍の集学的治療戦略
Multidisciplinary management for metastatic liver tumor
中川 圭
1
,
伊関 雅裕
1
,
有明 恭平
1
,
元井 冬彦
1
,
海野 倫明
1
K. Nakagawa
1
,
M. Iseki
1
,
K. Ariake
1
,
F. Motoi
1
,
M. Unno
1
1東北大学消化器外科
キーワード:
転移性肝腫瘍
,
肝転移
,
集学的治療
Keyword:
転移性肝腫瘍
,
肝転移
,
集学的治療
pp.844-850
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_844
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転移性肝腫瘍(肝転移)は消化器腫瘍の遠隔転移好発部位であり,同時性・異時性や原発疾患の悪性度によってその治療戦略は異なる.一部の肝転移では肝切除を軸とした集学的治療が,予後延長のみならずcureをもたらすこともある.今回,ガイドラインを中心に消化器腫瘍別の治療戦略を概説した.いまだ治療戦略のよい適応対象や治療変更のタイミングは明らかでないが,変遷する化学療法の奏効や肝切除の侵襲を把握しながら,腫瘍種別に前向きな臨床研究を計画し治療戦略を模索・確立していく必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2018