今月の主題 消化器疾患の画像診断
微小病変の画像診断—選択と読み方
膵臓
税所 宏光
1
,
山口 武人
1
1千葉大学医学部第1内科
pp.154-157
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903472
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ポイント
●病変検出のスクリーニングには超音波検査(US)とともに血中逸脱膵酵素の測定が応用される.
●血中膵酵素としては,エラスターゼ1がアミラーゼより優れた病変検出能をもつ.
●USによる微小病変の検出には,膵管拡張所見が重要な手がかりとなる.
●ERCPはUSにて腫瘤が検出されない場合,二次スクリーニング検査として位置づけられる.
●USで検出された腫瘤については,dynamic CTにより質的診断が可能である.
●今後,微小病変の確実な診断には,膵管鏡や膵管腔内超音波検査の応用が期待される.
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