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Kantansuigazo Volume 11, Issue 2 （March 2009）

肝胆膵画像 11巻2号（2009年3月発行）

Japanese English

特集肝胆膵のIntervention―エキスパートからのメッセージ

経動脈的アプローチ―経カテーテル動脈塞栓療法・動注化学療法 Transcatheter arterial embolization・transcatheter arterial infusion 阪口浩 ¹ , 日高晶子 ¹ , 高橋亜希 ¹ , 田中利洋 ² , 山本清誠 ² , 穴井洋 ² Hiroshi SAKAGUCHI ¹ , Shoko HIDAKA ¹ , Aki TAKAHASHI ¹ , Toshihiro TANAKA ² , Kiyosei YAMAMOTO ² , Hiroshi ANAI ² ¹奈良県立三室病院放射線科 ²奈良県立医科大学放射線科 ¹Department of Radiology,Mimuro Hosp,Nara ²Department of Radiology,Nara Medical Univ,Nara キーワード：経カテーテル動脈塞栓療法(TAE・TACE) , 肝細胞癌 , リピオドール , Segmental TACE Keyword: 経カテーテル動脈塞栓療法(TAE・TACE) , 肝細胞癌 , リピオドール , Segmental TACE pp.143-149

発行日 2009年3月15日 Published Date 2009/3/15

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100132

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要旨

　肝胆膵領域における経動脈的カテーテル治療は，IVRで最も施行されているものの1つであり，とりわけ経カテーテル動脈塞栓術(transcatheteric hepatic arterial embolization；TAE，あるいはtranscatheter arterial chemoembolization；TACE)は，HCCの治療大系のなかで重要な役割を果たしている．TACEは一般に広く普及しているが，カテーテルやガイドワイヤーの操作，造影剤の注入法，塞栓物質の選択と注入法など，技術的な要因が治療成績や合併症の出現に密接につながっている．TACEの技術はこの領域の動注化学療法(transcatheter arterial chemoinfusion；TAI)とも共通する事項が多いため，本稿ではHCCに対するTACEの適応，超選択的TACE(segmental TACE)の手技のポイント，術後管理，合併症について，自験例をもとに概説する．