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特集 いま,胆道鏡検査 PTCS・POCSを見直す
序説・PTCSが若かったころ
The day when PTCS was started
神谷 順一
1
Junichi KAMIYA
1
1愛知県厚生連豊田厚生病院外科
1Department of Surgery, Aichiken Koseiren Toyota Kosei Hospital, Aichi
キーワード:
PTCS
,
PTBD
,
胆管癌
,
肝内胆管
Keyword:
PTCS
,
PTBD
,
胆管癌
,
肝内胆管
pp.383-386
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100069
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■前口上
振り返る日が訪れました.感無量です.同義反復します.PTCS(percutaneous transhepatic cholangioscopy,経皮経肝胆道鏡検査)を振り返る文章を書く機会がきました.年月が流れたのです.そう思います.つくづく思います.感慨を整とんできるでしょうか.PTCSは私の任務だったのです.
1980年代は幸せな時代でした.右肩上がりでした.PTCSの未来は明るいと思っていました.1990年代が近づき空気が変わります.PTCSの適応を考えるようになりました.退縮の始まりです.
CTやUSなどの発展と普及が状況を変えました.胆道疾患の知識が増えました.考えも成熟します.やるべき症例がはっきりしてきたのです.やっても意義が少ない症例がわかってきました.熱気はゆっくり醒めました.今は平熱の日々です.
私はちょっとした盛衰を経験しました.見るべきほどのことは見た,そんな気分になりたいです.危ういです.どうか旅行記のように読んでください.ひとつの証言です.調査報告書ではありません.
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