Japanese
English
特集 肝脂肪沈着の病態と画像
肝脂肪沈着の画像診断
肝脂肪沈着のCT診断
CT Diagnosis for Fatty Deposition of the Liver
岡田 真広
1
,
熊野 正士
1
,
葉 輝明
1
,
村上 卓道
1
Masahiro OKADA
1
,
Seishi KUMANO
1
,
Teruaki YOH
1
,
Takamichi MURAKAMI
1
1近畿大学医学部放射線医学講座放射線診断学部門
1Department of Radiology, Kinki University School of Medicine
キーワード:
脂肪肝
,
NASH
,
CT
,
Focal spared area
,
Focal fatty infiltration
Keyword:
脂肪肝
,
NASH
,
CT
,
Focal spared area
,
Focal fatty infiltration
pp.25-33
発行日 2008年1月15日
Published Date 2008/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100005
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要旨
肝臓にびまん性の脂肪沈着を認める場合,脂肪の沈着の程度によってCT上低吸収(低濃度)を来たす.脂肪肝は,まだら,結節状などの分布を示す場合,時に肝腫瘍との鑑別診断が困難となる.近年,わが国では食生活の欧米化や運動不足による肥満,糖尿病,脂肪肝などの生活習慣病が増加し,予後不良な非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)と予後良好な脂肪肝からなる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼称される病態が注目され,肝内脂肪評価に関する研究も盛んとなっている.一方,脂肪を含む腫瘍として,肝血管筋脂肪腫や肝細胞腺腫,肝細胞癌などがあり,肝内に脂肪が結節状に見られたときには診断を慎重に行う必要がある.
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