Japanese
English
特集 肝脂肪沈着の病態と画像
肝脂肪沈着の臨床
C型肝炎と肝脂肪沈着
Mechanisms and Significance of Steatosis in Chronic Hepatitis C
光吉 博則
1
,
伊藤 義人
1
,
岡上 武
2
Hironori MITSUYOSHI
1
,
Yoshito ITOH
1
,
Takeshi OKANOUE
2
1京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学
2大阪府済生会吹田病院
1Department of Molecular Gastroenterology and Hepatology, Kyoto Prefectural University of Medicine
2Saiseikai Suita Hospital
キーワード:
C型肝炎
,
脂肪肝
,
インスリン抵抗性
,
酸化ストレス
,
生活習慣病
Keyword:
C型肝炎
,
脂肪肝
,
インスリン抵抗性
,
酸化ストレス
,
生活習慣病
pp.59-63
発行日 2008年1月15日
Published Date 2008/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100009
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要旨
C型肝炎では肝脂肪変性が線維化促進因子として明らかにされている.脂肪化の原因は肥満に伴うインスリン抵抗性だが,酸化ストレスもインスリン抵抗性の増悪因子として作用する.HCV自身もインスリンシグナルや中性脂肪の分泌を阻害し,肝脂肪化を促進させることが報告されている.さらに,インスリン抵抗性や肝脂肪化はIFN著効率にも影響している可能性がある.一方,肝脂肪化は生活習慣病の一表現型と考えられているが,C型肝炎では組織学的進展度が生活習慣病と密接に関連している.このことから,肝障害の進展が逆に生活習慣病進展の原動力となっている可能性がある.
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