Japanese
English
特集 画像で迫る膵・胆道疾患の内視鏡治療―安全・適切な手技を目指して
EST―合併症とその対策
Endoscopic Sphinetcrotomy Complications and Their Management
露口 利夫
1
,
税所 宏光
1
Toshio TSUYUGUCHI
1
,
Hiromitsu SAISHO
1
1千葉大学大学院医学研究院腫瘍内科学
1Department of Medicine and Clinical Oncology, Graduate School of Medicine, Chiba University
キーワード:
EST
,
出血
,
膵炎
,
穿孔
,
胆管炎
Keyword:
EST
,
出血
,
膵炎
,
穿孔
,
胆管炎
pp.551-558
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900448
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EST(endoscopic sphincterotomy)は胆管胆石の治療や悪性胆道狭窄のドレナージを非侵襲的に行うことを可能にした手技であり,高齢者をはじめとした耐術不能例にも応用可能である.しかし,内視鏡的治療手技の中でもESTは比較的合併症(出血,膵炎,穿孔,胆管炎など)が多いことで知られており,一旦重症化すると不幸な転帰をとることもある.
合併症を生じることなく確実に治療を行うためにはERCP(EST)に関連する手技や道具立てに精通することが必要である.しかし,手技的には何ら問題なくとも合併症(膵炎や出血など)は生じることがあるので,術後の経過観察には常に細心の注意を払い,適切な処置で対応できるよう備える必要がある.
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