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特集 肝胆膵領域における低侵襲手術
4.生体肝移植ドナー手術における腹腔鏡の役割―ハイブリッド肝グラフト採取術
Role of the laparoscopic surgery in living donor liver transplantation;a hybrid method of laparoscopic-assisted open liver resection
釘山 統太
1
,
江口 晋
1
T. Kugiyama
1
,
S. Eguchi
1
1長崎大学移植・消化器外科
キーワード:
腹腔鏡
,
生体肝移植
,
ハイブリッド
,
上腹部正中切開
Keyword:
腹腔鏡
,
生体肝移植
,
ハイブリッド
,
上腹部正中切開
pp.1225-1231
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_1225
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当科では,生体肝移植ドナー手術での安全性および確実性を担保する術式として,上腹部正中切開によるハイブリッド肝グラフト採取術を行っている.腹腔鏡下手術と開腹手術の利点を生かし,偶発的な出血などにも大開腹同様対応可能であり,手術の安全性と術後の生活の質(QOL)のバランスが取れた合理的かつ有用な方法と考える.世界的には完全腹腔鏡下での生体肝移植ドナー手術が増加してきており,本邦での外側区域ドナーからの今後の保険適用承認の議論が望まれる.
© Nankodo Co., Ltd., 2019