Japanese
English
特集 自己免疫性膵炎とその周辺
自己免疫性膵炎と潰瘍性大腸炎
Autoimmune Pancreatitis Associated with Ulcerative Colitis
吉田 仁
1
,
田中 滋城
1
,
永山 芳子
1
,
竹内 治男
2
,
新川 淳一
1
,
池上 覚俊
1
,
高橋 章
1
,
今村 綱男
1
,
北村 勝哉
1
,
三田村 圭二
1
Hitosihi YOSHIDA
1
,
Shigeki TANAKA
1
,
Yoshiko NAGAYAMA
1
,
Haruo TAKEUCHI
2
,
Junichi NIIKAWA
1
,
Akitoshi IKEGAMI
1
,
Akira TAKAHASHI
1
,
Tsunao IMAMURA
1
,
Katsuya KITAMURA
1
,
Keiji MITAMURA
1
1昭和大学医学部第二内科
2社会保険相模野病院内科
1Second Department of Internal Medicine, Showa University School of Medicine
2Department of internal Medicine, Social Health insurance Sagamino Hospital
キーワード:
自己免疫性膵炎
,
膵管狭細型慢性膵炎
,
潰瘍性大腸炎
,
共通抗原
,
Tリンパ球
Keyword:
自己免疫性膵炎
,
膵管狭細型慢性膵炎
,
潰瘍性大腸炎
,
共通抗原
,
Tリンパ球
pp.66-74
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900373
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自己免疫性膵炎(AIP)の併発症や膵外症状として,Sjögren症候群(SS),原発性硬化性胆管炎(PSC),後腹膜線維症のほか炎症性腸疾患として潰瘍性大腸炎(UC)がみられる.本稿ではAIPとUCの合併の成因や病態につき概説した.AIPにはステロイドが奏効するが,自験例のようにsalazosulfapyridineなどのUC治療薬によりAIPが改善する例がある.UCにはPSCの合併が多く,抗好中球細胞質抗体(ANCA)や大腸,胆管上皮の共通抗原が発症に関与する.AIPとUCの合併は各疾患の部分症である可能性や,病因として共通抗原に対する自己抗体の関与やTリンパ球による細胞傷害が推定され,免疫学的な検討が必要である.
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