Japanese
English
症例報告
膵紡錘形細胞癌の1例
A Case of Spindle Cell Carcinoma of the Pancreas
松田 正道
1
,
渡辺 五朗
1
,
橋本 雅司
1
Masamichi MATSUDA
1
,
Goro WATANABE
1
,
Masaji HASHIMOTO
1
1虎の門病院消化器外科
1Department of Surgery, Toranomon Hospital
キーワード:
膵癌
,
膵退形成性膵管癌
,
膵紡錘形細胞癌
,
画像診断
Keyword:
膵癌
,
膵退形成性膵管癌
,
膵紡錘形細胞癌
,
画像診断
pp.591-597
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900219
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患者は60歳,男性.1999年5月中旬,左側腹部痛で発症,5月下旬の腹部超音波検査で膵体部に径60mm強の充実性腫瘤像と膵周囲の大きな嚢胞性病変を認めた.充実部はCTで増強効果を示し,腹部血管造影で淡く濃染された.その後貧血の進行とともに嚢胞の急速な増大を認めたため,7月2日に膵体尾部切除を施行した.病変は膵体部と連続する10×7.5cm大の乳頭状充実性腫瘍と血性内容物を含む厚い被膜を有する大きな嚢胞により構成されていた.術後の病理組織学的診断で膵紡錘形細胞癌と診断された.その後腫瘍は局所で再び急激に増大し,抗癌剤や放射線療法に全く反応せず同年10月14日に死亡した.
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