症例
紡錘形細胞型有棘細胞癌の1例
星野 美奈子
1
,
緒方 大
,
宮野 恭平
,
福田 翔子
,
中村 晃一郎
,
倉持 朗
,
新井 栄一
,
土田 哲也
1埼玉医科大学 皮膚科
キーワード:
ケラトアカントーマ
,
顔面腫瘍
,
外科的皮膚弁
,
鑑別診断
,
皮膚疾患-顔面
,
皮膚腫瘍
,
扁平上皮癌
,
免疫組織化学
,
皮膚鏡検査
Keyword:
Carcinoma, Squamous Cell
,
Diagnosis, Differential
,
Facial Dermatoses
,
Facial Neoplasms
,
Keratoacanthoma
,
Immunohistochemistry
,
Surgical Flaps
,
Skin Neoplasms
,
Dermoscopy
pp.1741-1744
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017077899
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74歳女性。2年前より左鼻下部の小豆大常色結節を自覚し、1週間前より急速に増大、更に疼痛が出現したため近医より著者らの皮膚科へ紹介となった。初診時、左上口唇部に14×17mm大の紅色からやや白色のドーム状結節が認められた。血液検査では異常所見がなく、臨床的にケラトアカントーマ様有棘細胞癌、ケラトアカントーマなどが鑑別にあげられたが、皮膚生検を実施するも確定診断には至らず、腫瘍全摘術および鼻唇溝皮弁による再建を行った。病理組織・免疫組織学的所見より紡錘形細胞型有棘細胞癌の診断に至り、術後3年現在、再発や転移はみられていない。
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