Japanese
English
特集 ts1浸潤性膵管癌の診断と治療成績
超音波集団検診で発見された膵癌の特性
Clinical Feature of Pancreatic Cancer in US Mass Survey
有山 重美
1
,
稲本 善人
1
,
河村 奨
1
Shigemi ARIYAMA
1
,
Yoshihito INAMOTO
1
,
Susumu KAWAMURA
1
1山口労災病院消化器内科
1Department of Gastroenterology, Yamaguchi Rousai Hospital
キーワード:
膵癌
,
超音波集検
Keyword:
膵癌
,
超音波集検
pp.775-781
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900113
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全国15施設のアンケート調査をもとに,集団検診発見膵癌の実態と特徴を検討した.検診対象総数1,292,432例,要精検率2.10%,精検受診率76.37%,膵癌発見数123症例,発見率0.0095%であった.発見膵癌82症例のうち膵管癌は63例であった.検討可能であった82症例のうちts1腫瘍は26例であり31.71%を占めていた,発見契機となった検査は,全例が超音波検査によるものであった.存在部位は,膵頭部が58.53%と最も多く,切除例は56例(68.29%)で,生存率は50.00%でありts1腫瘍では86.36%が生存中である.超音集検はts1腫瘍の発見率が高く,予後良好な膵癌発見に寄与していると考えられた.
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