Japanese
English
特集 消化器癌の相対非治癒切除
大腸癌の相対非治癒切除—成績とその問題点
Relative non-curative operations of colorectal cancers
高橋 利通
1
,
大木 繁男
1
,
西山 潔
1
,
土屋 周二
1
Toshimichi TAKAHASH
1
1横浜市立大学医学部第2外科
pp.1365-1368
発行日 1988年8月20日
Published Date 1988/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210155
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
大腸癌の相対非治癒切除例について述べた.その頻度は大腸癌手術症例の4.3%,非治癒切除例の17.3%を占めていた.肝転移の合併切除により相対非治癒切除となった症例は14例でこれらにのみ成績の有意な上昇が認められたが,腹膜播種性転移合併切除17例,R<nによる相対非治癒切除9例,および腹膜播種とR<nの2因子の合併切除を行った2例では,絶対非治癒切除例に比し成績の上昇は認められなかった.初回手術時の肺転移合併切除例は1例のみであったが,3年3ヵ月後の現在,再発を認めていない.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.