Japanese
English
特集 膵臓外科に対するチャレンジ:切離・吻合の工夫
吻合
腹腔鏡補助下膵頭十二指腸切除術
Laparoscopy-assisted pancreaticoduodenectomy
宇山 一朗
1
,
杉岡 篤
1
,
小森 義之
1
,
松井 英男
1
,
藤田 順子
1
,
曽我 良平
1
,
若山 敦司
1
,
岡本 喜一郎
1
,
大山 晃弘
1
,
蓮見 昭武
1
,
高原 哲也
2
,
飯田 修平
2
Ichiro UYAMA
1
1藤田保健衛生大学消化器外科
2練馬総合病院外科
キーワード:
腹腔鏡補助下手術
,
膵頭十二指腸切除
,
幽門輪温存膵頭十二指腸切除
Keyword:
腹腔鏡補助下手術
,
膵頭十二指腸切除
,
幽門輪温存膵頭十二指腸切除
pp.915-918
発行日 1999年7月20日
Published Date 1999/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903669
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膵頭十二指腸切除術は,肝十二指腸間膜内リンパ節の郭清や,複雑な再建を必要とするため,腹腔鏡下手術はほとんど施行されていない.われわれは,気腹下操作と,小開腹+腹壁吊り上げ法を併用し,リンパ節郭清を伴った腹腔鏡補助下膵頭十二指腸切除術を施行した.施行術式は,標準的膵頭十二指腸切除が2例,幽門輪温存膵頭十二指腸切除が2例である.術後膵液瘻は1例もなく,幽門輪温存術の1例に胃内容停滞症状を認めたが,保存的に軽快した.術後疼痛は軽度であり,全例術後2日目までに離床し,術後4日目から経口摂取が開始可能であった.すべての操作を腹腔鏡下に行うことは,現時点では手技的に困難であるが,腹腔鏡補助下には膵頭十二指腸切除は可能であり,低侵襲な手技と思われる.
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